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2012年9月 1日 (土)

TJAR完走記その6

§畑薙第一ダムからゴール

 ここからは楽しみにしていた最後のロード。まずは3キロほど先の白樺荘。ここで尽きた食糧の購入と風呂。一日ぶりに松浦選手に会う。風呂では、頭をどうしても洗いたくで、トレードマークの髪を切った。すっきり。風呂から出て、頼んでおいたラーメンとソフトクリームを食べて、松浦選手、東山選手と結構のんびりすごした。白樺荘を出た後は3人で歩く。井川駅まではおしゃべりしながらだったからかすんなり着くも、ここから峠までが長かった。雨が降りしきっていたから休む事も出来ず、目指していた遊歩道のあずまやに着いたのは明け方近く。ここで2時間くらい仮眠した後、遊歩道を一気に下り口坂本へ。口坂本にすんなり着いて、残り43キロほど。右足の痛みも取れている。脚は残してあり、キロ6強で走って、13時過ぎにはゴールできるつもりだった。が、快調だったのはここから20キロほど。玉機橋手前まで。唐突に走れなくなった。原因ははっきりしないけれど、多分インスリンショック。本コース合流の少し前にちょっとしたお店があって、ここで「かきの種」の大袋を買って店前でポカリ飲みつつ食べた。これが170kcalの個袋*8で1360kcal。これでゴールまでもつはずだった。けれど、本コースに合流後少し行ったところにこれまた小さな店があり、ここでパンを2個と牛乳を食べてしまった。かきの種は糖質の塊で、これを一気に食べたなら結構血糖値は上がったはず。そこから30分もしないうちにさらにベタ甘いパンを800kcalも食べた訳で、インスリンショックが起きて、逆に低血糖となり走れなくなったのだろう。すぐに眠くなり、玉機橋を渡ったあと草むらで寝た。

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 ★食糧について

 食糧については、山小屋その他で十分供給可能。行動食として雪塩黒糖FD納豆を持参した。

 一般にトレランの行動食というとジェル系(デキストリンあるいは果糖)になると思う。これのメリットは流動食だから素早く摂取できる事。ほぼ100%糖類でありながら、比較的低GIであり、血糖値の上昇が少ないことだろう。(エネルギー当たりの重さが軽いと思われがちだけれど、水分率が高いので実は軽くはない。)これはこれで正しいのだけれど最近はこれだけではだめだと思うようになった。確かに半日以内程度の運動量であれば、この理屈で良い。けれど、ウルトラマラソンや50km以上のトレランのような超時間運動ではジェルだけではうまくいかない。後半ジェルを受け付けなくなってきて、パフォーマンスも落ちる。100km位のレースならそれでもごまかせるし、ずっと仕方ない事だとも考えてきた。けれど、今回TJARに向けて、毎週ロングみたいな練習をさんざんやっていく中で、後半に高GIの食べ物を摂るようにしてみたら、70kmで脚が動かなくなりはじめるという事がなくなってきた。そこから、スーパーロングであると、血糖値が下がり過ぎるのがパフォーマンス低下の要因になってるんじゃないかと。そんな事で、

 1.高GI
 2.電解質が入っている(別途サプリを持たなくて良い))
 3.水分量が少ない(軽い)
 4.小包

のこれを持ってゆく事にした。前半用として480g持ち、常に15粒くらいをウエストバックに入れ、水を飲みながらぽつりぽつりと走りながら食べて行くこととした。ただ、食べやすいので、早月尾根までに食べ過ぎたかもしれない。早月尾根の眠気は食べ過ぎが原因だったのかもとも思っている。納豆は塩辛いものであることと山ではたんぱく質が摂りにくいということでおやつとして持って行っただけ。

※ここに書いている取り組みは、いつでも、誰にでも、有効、適切とは限りません。当時の予想気象状況、当事者の体力、行動計画、他の取り組みとの相関によって初めて成り立つものです。例えば、夜間行動なしで上高地の関門に間に合う計画が組める、いつでもエスケープする覚悟がある、ダウンを濡らさない工夫と頼り切らないでもいけるなどなど。また、書いてあることの何か一つだけ実行するというのも危険な場合があります。念のため。

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 この後、ゴールまでの20キロがきつかった。時計ははっきり見てないけど、7-8時間掛ったはず。途中、望月選手(すでに勤務再開とか凄すぎる)に応援された時だけ少し走ってみたけど、それも続かず歩きどおし。すでにゴールした宮下選手、飴本選手、北野選手あるいはアラジンな方々、他にもたくさんの方に応援されるも情けない限りだった。それでもなんかと静岡駅近くまでやって来て、もう少しとか思っていたところ、おばちゃんがお二人応援してくれた。

「駅まであと10分よ!」

けれど、実際駅に着いたのは30分後だった。17時半。

『時速2キロに落ちてる。すると、ゴールは順調にいって19時半。下手すると20時かも。ゴールはいいけど、そこから足がなかったら、2時間以上かけて駅まで戻らなきゃいけない。明日から会社なのに、帰れないんじゃないか…』

もう、ここまで来れば自分的は成し遂げたも同然。そもそも昼間の海にゴールしたかったのに、今からじゃ暗闇で嬉しくもなかろう。これはリタイヤでいんじゃないかと思い、本部に電話。気になったのは私のゴールを待ってくれてる人もいるんじゃないかと。それならゴールしなきゃと思っていた。岩瀬さんになんとか繋がってリタイヤしたいと言うと

「ゴールすればなんとでもしてやるから這ってでも来い!」

的な頼もしいお言葉。行く事にした。(というか本当はこう言って欲しかったのかもなあ。)尚、この時はNHKのカメラもばっちり向けられてたのだけれど、場所が静岡駅の構内。無関係な人が何事かと遠巻きにたくさん見ていて、超恥ずかしかった。

 再出発後はやはり2時間掛って大浜公園に。変な方向からやってきて、待っててくれた人達に肩透かしを喰らわしたけど、7日と19時間33分でゴールイン。ありがとうございました。

 ゴール後はとにかく帰らなきゃということで、挨拶もそこそこで、アラジントレラン部の方に駅まで送っていただきました。こちらもありがとうございました。駅では小野選手に会って次回は?みたいな話をしつつ長旅を終えた。

★ダラダラ申し訳ないけどあと1回だけ続きます。

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コメント

私も大日古道(遊歩道)を使いました、距離短縮にはなったよね、きっと。終盤は誰もが苦闘したと思いますよ。

☆ホッケさん

あそこは速かったけど、きつかった。あと、ヒルがすごくて口坂本に着いた時、シューズに10匹くらい付いてた。そして一箇所吸われてた。ラストはまあみんなそれぞれなりになんかトラブってるわね。

宮下さんからもヤマビルがいたと聞いたけどやっぱりいたんですね。
ぞっとするな。運が良かったのか気が付かなかっただけなのか
私は大丈夫でした。
最後の20kmはキロXX分で走ってX時間とかそういう計算を
吹き飛ばしてしまう長さがありますね。

☆のまっちさん
気づかなかったのに被害無しはすごい。
kazuさんが一緒だったから注意しろって教えてもらえたんですよ。
彼いなかったら一箇所所では済まなかったです。

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