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2012年9月 1日 (土)

TJAR完走記その5

§市ノ瀬から百閒洞

 まずは柏木の登山口まで九十九折れの舗装路を進む。7時半前に登山口に到着。この後も選考会では走れたけどやはり走れず。スペシャルカレーがあるという噂を聞いていた仙丈小屋を目指す。仙丈小屋へは12時過ぎに到着。カレーは肉がすごかった。おいしゅうございました。仙丈ケ岳頂上には12時50分着。食事休憩を除くと、やはり50%*CT程度。この日もペースは落ちてない。この後快調に進むが、横川岳で痛恨のミス。休憩後、来た道を戻ってしまった。独標近くまで戻ってしまい25分くらいのロス。ガックリきたけど、三峰岳(みぶだけ)から塩見手前までは大好きな走れる雲上トレイルコース。気をおりなおして進む。18時半熊ノ平着。小屋に着くと飯島選手、松浦選手が居て出るところだった。当然の如くテン泊受付。18時過ぎてたけど、小屋番さんの方から「カレー食べる?」と訊いてこられたので、外に居る飯島選手(実行委員長でもある)に出してもらってもいいか聞いたら当然の如くNG。お菓子や缶詰を買い込んだ<span style="color:red">[18時以降の購入はルール違反]</span>。飯島さん小屋を出た後私が結局食べたんじゃないかと疑っていたとの事。大丈夫です。まじめに生きてます。ツエルト設営後、この後TDGに出ると言う、よねっちさんとお話したりして19:30には寝た。

 17日。3時過ぎに起きて、4時前にはスタートした。試走時にはつらかった塩見も朝だとなんてこともなく、塩見小屋でカップめん2個を食べ、お菓子を買い込みつつ、9時34分に三伏小屋着。この日もペースは落ちてなかったみたい。あんきもさんにチェックをうけ、村越先生にUTMFのその後なんかをインタビューした後、スタート。小河内に向かい気持ち良くスタートしたのだけれど、はじめて脚にトラブル発生。左足が鵞足炎ぽい感じで痛い。本来ここから高山裏避難小屋あたりまでは気持ち良く走れる所なのに走れなくなる。残念。ゆっくり進み高山裏避難小屋着。さらに、この後の水場を当てにしてたのに、枯れてるとの掲示。また残念。小屋はスルーして進む。前岳の登りにさしかかる前あたりから小雨と雷。けど、たいした事にもならず、なんなく前岳通過。荒川小屋へ。

 荒川小屋でカレーを頼み、食糧も購入。食堂で食べていいよということで席に着いた。途端、唐突に土砂降り。外で降られなかったのはラッキーだけれど、どうすんのコレって感じ。雷もゴロンゴロン鳴ってる。ひとまず食事して、コーヒーなんか飲んだりして見たものの、もうやることがない!玄関に移動して雨具を着たり、買った食糧詰め込んだり。丁度NHKのスタッフも前岳の撮影を終えた所で玄関に。さすがにここは撮られる。ゆるゆる準備を続けるワタクシ。次第に宿泊客も玄関に集まって様子を伺いだした。場の空気がすごい。

場の空気「行っちゃうの?」
場の空気「やっぱ、行っちゃうわけ?」

空気に耐えかねて出発する決意をする。一応みなさんに

私「カミナリ…大丈夫ですよねぇ…?」
みなさま一斉に「いやー…」

引き戸を開け、出ようとすると

みなさま「がんばれー」
みなさま「21番なら大ジョブ!」

いや、ぜんぜん根拠ないです…けど行った。

 行ったはいいけど、雷も雨も続いてる。大聖寺平に出る。ハイマツ帯。どう考えても、このカミナリの中3000mのピークにつき進むのは蛮勇だろう。ビビィに入って少し停滞。カミナリの様子を伺う。光と音は15秒以上ずれてるので、距離は5km以上離れてる。近づきも遠ざかりもしない感じ。けど、うーんて言う感じ。出発のきっかけは、距離と併せ落ちる間隔も拡がりだした事。落ちる間隔が数分以上に拡がったので、まあ大丈夫でしょうってことで出る事にした。無事赤石岳到着。赤石避難小屋に着くと松浦選手が居た。ほっとした。18時を廻っていたので食事はNGだけどオールレーズンもらったりして<span style="color:red">[ルール違反]</span>、大変良くしていただいた。チョイ休んで松浦選手と共に出発。20:30百閒洞。ちっとだけだけど、これがレース中唯一の登山道での夜間行動となった。そして寝た。

§百閒洞から畑薙第一ダム

 18日。4時前まで寝て、4時15分出発。左足は気にならなくなってた。食事休憩しつつ割と好きな兎を登る。下手な写真もバチバチ撮る。聖に取り付きこれがラスボスと思いながら登ってるとポールが折れてしまった。

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 ★ポールについて

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 ポールは結構重い装備。自分は普段使わないので、これに何百gも掛けるのはもったいないので自作とした。
 メインの材料はハンズ渋谷店(新宿、池袋、銀座では扱いなし)で売っていたウェットカーボンパイプφ10*1000mm。大まかな作り方は、カーボンパイプを金鋸で500mm*2とし、一本にはフライロッド用のコルクグリップを。もう一本には石突きのカバーゴムをつけ、連結するって感じ。基本エポキシでペタペタ接着して行くだけなので、誰でも半日で作れると思う。

 以下、私の作成手順
 1.パイプを1/2に切る。切り口はそんなにきれいでなくて良いので、セロテープであたりをつけて安物の金鋸でいい加減に切れば良い。

 2.写真の引きバネ(φ10mm、線径0.8mm、長さ38.9mmハンズ渋谷で購入)の端をニッパーで切断し、出来上がった500mmパイプに端に巻きつける。1本は両端(石突き側)、1本は片方だけ(グリップ側)。これは強度アップのため。

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 3.巻きつけたら、バネの切り口が外れないように、また触れて怪我をしない様に「はんだ」を被せた。なくてもいいかも。

 4.その後、石突き側パイプには石突きのカバーゴムをエポキシで接着する。

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 5.グリップ側には内径φ10mmのビニールチューブを400mm地点あたり付け、その後コルクグリップを通す。チューブはコルクグリップがそれ以上深くズレないようにするためで、接着してしまうなら、ビニールチューブは不要。コルクグリップを固定する前に2mm*500mmくらいのダイニーマロープにφ5mm*200mm程度のゴムチューブを通し、写真のような形でストラップを作る。

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 6.φ8mmのカーボンパイプを同じように切り、70mmパーツを作る。

 7.写真のキャップパーツ(ハンズ池袋で袋売りしてた)の尾翼っぽい所をカッターで切り取り、キャップ部センターに錐(もちろんドリルでも良い)でφ2mm程度の穴をあける。

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 8.2mmのダイニーマロープを1m程度用意して、先ほどのキャップパーツに開けた穴に通し、末端を固結びして抜けないようにする。

 9.70mmパーツにエポキシを使い差し込み接着する。十分接着できたら、70mmパイプの径にピッタリ合うようはみ出した部分をサンドペーパー(240番くらい)で削る。図のような断面のパーツが出来る。

Parts

 10.9で出来たパーツを石突き側パイプのカバーがついていない方に2cmほど差し込む形でエポキシ接着する。

 11.これで石突き側パイプとグリップ側パイプがジョイントできるので、石突き側パイプから伸びてるダイニーマロープをグリップ側に通し、ジョイントする。ジョイントしたら、出ているダイニーマロープにコードロッカーを通し、結び目つくる。これで完成。1本70g。

 ●結果、写真の様にジョイントパイプ部が折れた。(一本は同じように折れた上途中で紛失)本体はバネパーツが効いて結構な強度がある。そのためジョイントパイプに負荷がが掛ってしまった形かなと。なのでφ8mm*70mmのジョイントパイプをアルミかステンレスパイプに変えれば、少し重くなるけれど、1段強度が上げられる。感触としては、それでTJAR期間中程度は持つ強度がでるんじゃないかと思う。まあ、良くも悪くも参考まで。

2

※ここに書いている取り組みは、いつでも、誰にでも、有効、適切とは限りません。当時の予想気象状況、当事者の体力、行動計画、他の取り組みとの相関によって初めて成り立つものです。例えば、夜間行動なしで上高地の関門に間に合う計画が組める、いつでもエスケープする覚悟がある、ダウンを濡らさない工夫と頼り切らないでもいけるなどなど。また、書いてあることの何か一つだけ実行するというのも危険な場合があります。念のため。

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折らずに持ち帰って記念としてとって置きたかったので残念。もうツエルト張ることもないしって事で少し扱いが雑になってたかもしれない。それはともあれ、7時32分聖着。結局最後まで行動スピードは変わらなかった。とりあえず完走を確信して、畑薙を目指す。ところが聖からの下りで今度は右足が鵞足炎ぽい感じ。どうやらシングルストックが原因らしい。昨日左足が痛くなってから持ち手を変えていた。ポールは折れていたので、ならそのうち治るだろうと期待して、痛い足でペースが上がらないなりに下る。結果、試走時は同じ工程で12時に畑薙大吊橋に着いたのだけれど、15時半くらいになってしまった。畑薙第一ダムCP到着は16時9分。(ちなみに試走時は15時40分には井川駅に到着してた。)娯楽のないCPで長期間選手を待ってくれていたスタッフの方たちには申し訳なかった。

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コメント

興味深く読ませていただいています。
逆走することってやっぱりあるんだね、集中力欠いた?
自作ストック参考になります、ところで費用は概算でどのくらい?

90度曲がりでわかりづらかったってのもあるけど、多分調子に乗りすぎてたんですね。

ポールはカーボンパイプが2700円/1本
コルクグリップは最高級グレードのやつで3600円/1個
引きバネは150円/1個
キャップは10個入りで300円位だったか。
その他パーツも数百円レベルなので、ポール一本辺りの原価は8000円か9000円位かなあ。

よのすけさん
概算ありがとうございました、
良質な材料を使っているせいもあって結構かかりますね。
私も自作軽量をいったんは用意したものの、ご存知のように本選前にあっけなく紛失して、、結局市販のアルミストックを使用(BDディスタンス、170g/本)しましたが、終盤では手放せない杖としてハードに使うことになり結果的には良かったと思っています。

そうそう。トレマンポールが軽さとCPでも優秀なのかなとか。あれは強度はどんなもんでしょう?ヘリテイジのツエルトポールは持ってるので、グリップ通して見て持って見たら、ちょっと頼りない感じだったのですが。

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